唐招提寺金堂の現場見学会へ [2006.11.03 - 奈良散歩]

「唐招提寺金堂 平成大修理 現場見学会」に行ってきました。
今日から3日間の特別公開で、つまりは今日が初日。
公開に先駆けて、昨日は「修理中の唐招提寺金堂で上棟式が行われたよー (ソースはasahi.com)」という記事がマスコミを騒がせたということもあってか、わりかし人は多かったです。
でもめちゃくちゃ混んでいて「見れない!」という状態ではなく、のんびり見ることができました。
以下、いつも通り写真でチマチマとご紹介。
写真クリックで拡大。移動も可能です。元に戻すのは再クリック。

この石碑は入り口の門を跨ぐとすぐ左手側に置かれてました。
東大寺にも同じようなのがあったなと思い(参照)、記念に一枚パシャリ。
石碑のすぐそこに金堂修理が行われているプレハブ小屋が。でか!
電車の中から「あれ?何か大きいプレハブ建ってる。工場でもできたんかな?」と呑気に思ってたのですが、それが金堂のプレハブでした。

これは後ろ側からの眺めなのですが、大きさが分かるかと思います。とにかく「でか!」。
プレハブは3階建てになっていて、入り口から直行で2階へ行く流れでした。

これは2階へ行って一番最初に目にすることになる、パネル展示ブース。
これまで行われてきた修理の一連の流れが綺麗に写真に納まっていて、分かりやすかったです。面積は非常に狭かったですが。
中央にあるのは唐招提寺のシンボルと言っても過言ではない「鴟尾(しび)」。
ツルピカ具合からも分かる通り、レプリカです(笑)
本物の鴟尾は2つとも境内の「新宝蔵」という場所に展示されいました。
のんびりとパネルを鑑賞して、メインの3階、屋根修理現場へ。

これ昨日ニュースで見た光景だー!と一人大感激しました。
目の前にドーンとそびえるこの組み物は「圧巻」以外の表現が思い浮かびません。はい。
屋根の前半分しか見ることができませんでしたが、まぁー楽しいのなんの。
皆さんもう背伸びしたりしゃがんだりして目一杯観察してらっしゃいました。

木には不思議な模様が書かれていたり、

木が妙にしなっていて「これわざと?大丈夫?」と勝手に心配したり、

新旧の木材が一緒になって屋根を造り上げていることに感激したり、この「迫ってくる感」が圧巻だったり、

ふと金具を見つけて、これはきっと後の修理で加えられたものだろうと思ったり、その金具の横の柱には「を四」も文字が書かれていたり、

本当にじっくりと観察させてもらいました。ありがとう金堂。
あ、プレハブの屋根の鉄筋と金堂の屋根の部材のコントラストが楽しかったです。

その後3階から2階へ降りてくると、ここでも金堂の様子を眺めることができました。

そして更に1階へ行くと、ここでもじっくりと眺めることが。
こうして立体的に観察できるのは非常に分かりやすかったです。
今回の修理で発見された扉金具下の彩色文様についても、写真での展示がありました。

そして下の写真が、文様が発見された扉。
中央の扉の右上にある金具下から模様が見つかったそうです。

以上、色々と思い切り堪能してきました。
調子に乗って写真を撮りすぎたせいで、この後の境内巡りを開始した直後にメモリ残量が0になり、唖然。こんなこと今までなかったよ……(笑)
「“昔の人がこんなすごいもの造った”っていうのがすごいよねー」と言うことは、もう金輪際やめようと悟りました。
昔の人はすごいんです!もうこれ以外言いようがない。
最後の最後、「これからまた何百年も頑張ってください」と心の中で呟きながら、金堂に向かって頭を下げました。
至福のひと時でした。
関連エントリ
・奈良話題 :: 唐招提寺、1250年前の絵を発見 (06.08.25)
――今回のパンフレットの表紙になった、極彩色の文様が見つかった!というエントリ
・唐招提寺 :: 金堂修理特別公開 (06.10.01)



COMMENT
こんにちは、実際に金堂の命とも思える、きれいなカーブの先端の垂木の部分を見てこられたようで、うらやましい限りです。はずした木も屋根の重みの取れたためか、いろいろに曲がってしまって、元通りに置いても、削ったり、足したりいろいろ大変だったようなことを聞きました。しかし、本当に実際に見られてうらやましい、です。
エントリ写真で少しでも雰囲気が伝わると嬉しいです。
削って足して……のことはまったく存じ上げませんでした。
それはそれは、
そうしなければならなかった側の専門家さんや宮大工さん方も大変だったんでしょうね……。
1250年頑張り続けてきた木材を削ることに心痛める方もいらっしゃったかも。
新しい部材がチョコチョコと足されているのは、見ていて微笑ましかったです。
「あなた方も1250年後には“1250年前の木!”と言ってもらえるようになるんだよ!」と
心の中で伝えておきました。
ああいう場所に立つと時の流れの感覚がおかしくなります。
「1250年後」って……(笑)